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DCJボックスカルバート

概 要

  • 下水道構造物に耐震性能を確保することが必要とされている中、ボックスカルバートにおいても、経済的で合理的な耐震機能が求められるようになりました。
    そこで、ボックスカルバートの継手部差し口に特殊ゴムリングを装着し、継手部を差し込むのみで耐震、可とう性能に優れた継手構造を有するDCJボックスカルバートを開発しました。
  • T型が、下水道用鉄筋コンクリート製ボックスカルバート(JSWAS A12)のR8、下水道用プレストレストコンクリート製ボックスカルバート(JSWAS A13)のP6として、日本下水道協会規格に型式登録されました。   

特 長

  • DCJボックスカルバートにはK型とT型の2タイプがあり、用途で使い分けができます。
  • K型可とう性継手付ボックスカルバートは、製品個々に可とう性を有し十分な水密性能を確保できます。また地盤条件が良い場合には、地震動による抜出し量や屈曲角が小さいため、耐震性能を発揮します。
  • T型耐震性継手付ボックスカルバートは、「下水道施設の耐震対策指針と解説」((社)日本下水道協会発行)で記述されているレベル2地震動に対応した耐震性能を有し、護岸の移動等に起因する側方流動による液状化地盤の永久ひずみや人工改変地の傾斜地盤の永久ひずみに対し、継手部差し込み長を長くすることにより必要抜出し量を満足し、十分な水密性能が確保できます。
  • 製品個々の継手部で地盤変位を吸収させることにより、構造物に発生する応力の低減が図れ、各継手部に発生する抜出し量及び屈曲角を小さくすることができます。
  • 特殊ゴムリングは、軟質ゴムを基材とし外側を硬質ゴムで覆う2層構造とすることにより、追従性、圧縮復元性、耐摩耗性に優れ、地震動による抜出し時や屈曲後も高い水密性能(0.06MPa)を保持することができます。
  • 継手部を差し込むのみで高い水密性能を確保できるため、内目地工が省略でき施工性に優れています。

【建設技術審査証明 (財)下水道新技術推進機構】
種別 K型ボックスカルバート
サイズ 1000×1000×2000
耐震性 水平方向抜出し量10mmと屈曲角0.29°の複合条件試験
試験結果 水圧0.06Mpaに耐える水密性を有すると認められる
 
種別 T型ボックスカルバート
サイズ 2000×2000×2000
耐震性 水平方向抜出し量35mmと屈曲角0.43°の複合条件試験
試験結果 水圧0.06Mpaに耐える水密性を有すると認められる